[開催履歴]
2010/10/3

2011/11/12
2012/10/8
2014/10/26
2015/10/4
2016/10/9
 

[プロフィール]

百合道子

添田千恵子

 

講演会&コンサート 第2部    海に関する歌

2012/10/8(祭日) 大磯町、海の見えるホールにて

百合道子コンサート

歌と語り  : 百合道子
 ピアノ伴奏 : 添田千恵子

 海に来たれ  (ヴェネツィア民謡) イタリア語
皆様、どうもこんにちわ。後半は歌でリラックスをしていただきたいと思います。
お手元にお配りしたプログラムとは順番が違います。今日はごらんのように晴天で空も海も地中海の青空を思わせるほど。ヨーロッパの歌から始めたい気分になりました。

ラ メール(海)  (詩&曲 シャルル・トレネ) フランス語

浜辺の歌  (詩 林古渓、曲 成田為三)

城ヶ島の雨  (詩 北原白秋、曲 梁田貞)
城ヶ島は神奈川県三浦市の三浦半島南端の小島ですね。北原白秋は大正2年、28歳の時に家族でこの三崎に暮らしておりました。
 実は、白秋はこの当時すでに詩人としては有名になっていましたが、隣の奥さんと恋仲になって姦通罪で訴えられ、2週間刑務所に入れられるんですね。世間から蔑まれ、お金もなく悲惨な精神状態でその女性と一緒に三浦で暮らしていたということです。ですから、あまりいい気分じゃなかったんでしょうね。さみしい曲にできあがっています。
 歌詞の中に利休鼠とありますが、これは緑がかったねずみ色。千利休が好んだ色だそうです。また、通り矢のはなとありますが、この通り矢は城ヶ島の先端の地名です。
いまも城ヶ島に碑がたっており、観光名所になっています。
会場録音 城ヶ島の雨 (下記の▷クリック)

《雨はふるふる 城ヶ島の磯に》
 《利休鼠の 雨が降る》
 《雨は真珠か 夜明けの霧か》
 《それとも私の 忍び泣き》

  《船は行く行く  通り矢のはなを》  
 《濡れて帆あげた ぬしの船 》
 《ええ 船は櫓でやる  櫓は歌でやる》 
 《歌は船頭さんの 心意気》

 《雨はふるふる 日はうす曇る  船はゆくゆく 帆がかすむ》

親船 小舟  (詩 北原白秋、曲 平井康三郎)
白秋は三浦半島にいたころ詩が売れず大変貧しかった。そこで家族がなんと魚屋さんを始めたんですね。三崎で獲れた魚を東京で売ろうと仲買の商売を始めたが、白秋は詩のことばっかり考えて働くことはなかった。人にも騙され、商売はうまくいかなかった。その後、小笠原の父島で暮らして、東京を経て、大正7年小田原へ引っ越してきます。小田原へ来た時はまた別の奥さんだったそうです。

次の曲は親船小舟。作曲は日本の古典芸能にたいへん詳しい平井康三郎先生。この曲は民謡調の曲ですので皆様もお手拍子をお願いしたいと思います。それでは三崎の魚屋さんの歌、親船小舟です。どうぞお手を拝借。
会場録音 親船 小舟 (下記の▷クリック)

    《沖の大船 ありゃ親船よ》 
     《見やれゆさりとも 帆はゆれぬ》
     《おいら小伝馬 まだ親ががり》 
      《いろのろの字の ヤレ 櫓も持たぬ》

七里ヶ浜哀歌(真白き富士の根)  
  (詩 三角錫子、曲 ガードン)
次も神奈川県のちょっと悲しい歌です。明治43年に逗子開成中学・高校でボートの転覆事故がありまして12名の亡くなったんですね。そのことを哀悼して鎌倉女学校(鎌倉女子大)の先生だった三角錫子さんが詩をお書きになっていますが、作曲は最近の調べによるとガードンではなく、アメリカ人のジェレマイア・インガルスという方の曲でキリスト教の讃美歌集にこのメロディーがあるそうなんです。元の楽譜には作曲者ガードンとなっておりますのでプログラムにはその通り書いてあります。
大変心のこもった曲なので六番まで通してお聞きください。
会場録音 七里ヶ浜哀歌 (下記の▷クリック)

一、  《真白き富士の根 緑の江の島   仰ぎ見るも いまは涙》
      《帰らぬ十二の 雄々しきみ霊に  捧げまつる 胸と心》

 二、  《ボートは沈みぬ 千尋の海原   風も波も 小さき腕に》
      《力もつきはて 呼ぶ名は父母   恨みは深し 七里ヶ浜辺 》

三、  《み雪は咽びぬ 風さえ騒ぎて   月も星も 影をひそめ》
      《み霊よ何処に 迷いておわすや  帰れ早く 母の胸に》

 四、  《み空にかがやく 朝日のみひかり  闇に沈む 親の心》
      《黄金も宝も 何しに集めん      神よ早く 我も召せよ 》

(間奏)・・・もしよろしければ、どうぞ
     ご一緒に歌ってみてください
     ・・・・・・(百合)

五、   《雲間に昇りし 昨日の月影》
      《今に見えぬ 人の姿》
      《悲しさ余りて 寝られぬ枕に》
      《響く波の 音も高し》

六、  《帰らぬ波路に 友よぶ千鳥に》
      《我もこいし 失せし人よ》
      《尽きせぬ恨みに 泣くねは共々  今日も明日も かくてとわに》

真赤な太陽(美空ひばり)  (詩 吉岡治、曲 原信夫)

我は海の子  (文部省唱歌)
みなさま大磯の方で、我は海の子という方大勢いらっしゃるわけで、ぜひ元気よくご一緒に七番までお歌いください。 (会場と共に歌う)

アンコール曲(もう秋でございますので・・・)
 誰もいない海  (詩 山口洋子、曲 内藤法美) 
 
   閉会の辞のあと、午後4時過ぎ散会。


プロフィール

略歴:百合道子(ソプラノ)
東京芸術大学大学院修士課程オペラ専攻修了。
1990年初のリサイタル以来、東京を拠点にオペラ、オラトリオの 独唱者としての活動のほか、主に日本歌曲のコンサートで活躍。
2003年より3年間、パリに在住。フランス歌曲の研鑽と、パリ、 バルセロナ等で演奏活動を行う。 オペラから演歌まで幅広いレパートリーと、トークを交えた肩のこらないコンサートには定評がある。2009年より大磯町在住。

略歴:添田千恵子(ピアノ)
埼玉大学教育学部音楽科卒業。
教員を経て、音楽教室主宰。
長年にわたりピアノ個人教授の他、合唱指導に力を注ぎ、入賞に 導く。
カワイ音楽コンクール優秀指導者賞受賞。
カワイ音楽研究会会員。女性合唱団「こいそマザーズ」主宰。大磯町在住。
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                                  (文:佐藤邦康)→メール

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